東日本大震災から12年を迎えて
東日本大震災から12年が経ちました。
今年も荒浜地区を訪れ、震災で犠牲になられた方々へ哀悼の意を表し、14:46に黙祷をいたしました。
改めて震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
仙台89ERSは震災を経験したクラブとして「助け合い、チームワークのスピリッツをバスケットボールで表現し、日本中、そして世界に発信する」ことをクラブ理念の1つにあげています。
どんな時も、たくさんの皆様に支えられてきたことに感謝をし、スポーツを通じて、東日本大震災を語り継ぎ、防災意識を高めることに寄与し、勇気や希望、感動を与えられるよう活動を続けて参ります。
ナイナーズがこのまちに存在する意義を。
荒浜へ向かう道中では、 震災を経験した志村雄彦社長から、当時のこと、そしてナイナーズがこのまちに存在する役割や意義を改めて選手たちに伝えました。
志村雄彦から皆様へ。
東日本大震災から12年目の3.11を迎えました。
12年という月日の中で、あの時を想う時間は少なくなってきたかもしれませんが、3月が近くなると、いつもあの日のことを思い出します。
ナイナーズのチームの一員として被災したのは、今では私ひとりになりましたので、この12年間、当時の想いを伝え、届けることが自分の使命だと思ってきました。
もちろん決して平坦な道ではありませんでしたが、常に背中を押してくれたのはファンの皆様、そして地域の皆様です。
震災以前の“まち”の姿は失われ、元の形に戻ることはありませんが、仙台・宮城の方たちが元来持つ「ヒト」のあたたかさは故郷の誇りです。
この素晴らしい文化を、東日本大震災を経験したクラブとして、バスケットを通じて未来に繋いでいきます。
10年の節目である2020-21シーズンに立ち上がった「NINERS HOOP」。そして「NINERS HOOP」をさらに拡大させるべく、国連が定めた持続可能な開発目標「SDGs」にも、クラブ一丸となって取り組んでおりますが、その活動は種を撒き、芽が出てきていると感じています。
この活動をさらに加速させ、“地域”と“未来”をナイナーズがつなぎ、これまでの感謝をカタチにして皆様に届けたいと思います。
今後も皆様にとって、仙台89ERSが生活の一部となり、文化になるよう、そしてこどもたちに誇りに思っていただけるクラブを目指し、未来に向け前進して参ります。
このまちのために、これまでも
このまちのために、これからも
株式会社仙台89ERS
代表取締役社長 志村雄彦